2005 Fiscal Year Annual Research Report
移植骨髄由来心筋細胞は正常心筋細胞の機能を有するか?-イオンチャネルからの検討-
Project/Area Number |
17790729
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
浅井 牧子 日本医科大学, 医学部, 助手 (60386159)
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Keywords | 移植・再生医療 / 細胞・組織 / イオンチャネル |
Research Abstract |
研究テーマを3年間の研究期間で遂行するために平成17年度はまず以下の事に関して実験を行なった. (1)心筋梗塞モデルマウスへのGFP発現マウスからの骨髄移植 (2)心筋梗塞モデルマウスの作成 方法:(1)GFP発現マウスに移植2日前に5-fluorouracilを投与.大腿骨から骨髄細胞を採取し,リン酸緩衝生食に入れ,希釈.レシピエントマウスに放射線照射を行なった後,GFP発現マウスの骨髄細胞を経静脈的に投与.骨髄細胞投与5週間後にレシピエントマウスの左冠動脈前下降枝を完全結紮し心筋梗塞を作製する.心筋梗塞作成12週後にレシピエントマウスから心臓を取り出し,ランゲンドルフ装置を用い,コラゲナーゼ処理により単一心室筋細胞を作成する. 結果:蛍光顕微鏡により,レシピエントマウス心室に発現しているGFPマウス骨髄から分化した心室筋細胞(緑色を呈する)を観察したが,緑色を呈する心室筋細胞の発現数は極めて少なかった. 考察ならびに今後の研究課題:骨髄由来心室筋細胞の発現率を上げないと目的とする骨髄由来心室筋細胞に対してパッチクランプ法による細胞電気生理は難しくなる.そのため,(1)骨髓細胞を直接心筋内に注入する,(2)注入骨髄細胞の量を増やすなどの方法を考慮する必要がある.
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