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2005 Fiscal Year Annual Research Report

胎生期アルコール曝露による時計遺伝子群の発現異常-睡眠-覚醒リズムとの関連-

Research Project

Project/Area Number 17790741
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

坂田 ひろみ  徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (50294666)

Keywords胎児性アルコール症候群 / 概日リズム / 同調 / セロトニン
Research Abstract

生後4〜9日のラット胎仔にエタノール(6.0g/kg/day)を含む液体飼料を与えた(ET)。対照にはエタノールをマルトースに置換した液体飼料を与えたラットを用いた(GC)。10〜12週齢でこれらのラットの輪回し行動を経時的に観察し、活動の開始時刻および活動リズムの頂点位相を解析した。12h/12hの明暗(LD)周期下における活動期の開始時刻および活動の頂点位相はET群とGC群の間に有意な差は認められなかった。LD周期を6時間後退させ、活動期の開始と活動リズムの頂点位相の推移を観察したところ、ET群ではGC群と比較して新しいLD周期への同調が有意に遅れていた。以上より、新生仔期のエタノール曝露は概日リズムの光同調機能を障害することが明らかになった。
また、SDラットの妊娠10〜20日に2.5〜5%(w/v)エタノールを含む液体飼料を与えた。対照にはエタノールをシュークロースで置き換えた液体飼料を与えた。その仔を胎生15日および21日で採取し、免疫染色によりセロトニン神経の発達を観察したところ、エタノール曝露ラット胎仔では概日リズムの中枢である視交叉上核に投射する正中縫線核および背側縫線核での5HT陽性細胞の減少が認められた。胎生21日齢ラット脳ホモジネートから総RNAを抽出し、RT-PCR法によりセロトニン神経の発達に関与することが知られているShh、FGF8、およびTGFβの遺伝子発現を調べたところ、いずれもエタノール曝露群で低下していた。以上より、胎生期エタノール曝露による概日リズムの同調障害にはセロトニン神経の発達障害が関与している可能性が示唆された。また、このセロトニン神経の発達障害にはShh、FGF8、およびTGFβなどの遺伝子が関与していることが考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Alterations in circadian rythm phase shifting ability in rats following ethanol exposure during the third trimester brain growth spurt2006

    • Author(s)
      Sakata-Haga H, et al.
    • Journal Title

      Alcohol Clin Exp Res (in press)

  • [Journal Article] Fetal Alcohol Effects : Potential Treatment From Basic Science (proc.)2005

    • Author(s)
      Consuelo G, et al.
    • Journal Title

      Alcohol Clin Exp Res 29

      Pages: 1074-1079

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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