2006 Fiscal Year Annual Research Report
超音波装置を用いた超低出生体重児に対するカテーテルコイル塞栓術開発の研究
Project/Area Number |
17790748
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
小林 あずさ 金沢医科大学, 医学部, 助手 (30340011)
|
Keywords | 超低出生体重児 / 動脈管開存症 / カテーテル / コイル塞栓 / 仔豚 / プロスタグランディン製剤 / 超音波診断装置 / 3Fシース |
Research Abstract |
超低出生体重児動脈管開存症モデル動物の作製確立: 方法 昨年同様生後2時間から6時間経過した仔豚(3元交配LwD)9匹を動物モデルとして使用した.体重は580-1400gの仔豚を使用した.末梢静脈に留置針を留置し、静脈路を確保した上で、そのルートよりプロスタグランディンE1製剤の静脈内投与(5ng/kg/分)を行った.本年度はプロポフォールによる持続投与で鎮静を行った.また超音波診断装置(SONOS5500)を用い、動脈管開存を確認した.結果 本年度は計4匹(580g、880g、1380g、1400g)の動脈管開存に成功した。残り計5匹に関しては、プロスタグランディンE1製剤を10ng/kg/分までの増量とし、それでも開存成功に至らないため、仔豚の下大静脈を利用し、コイル留置血管とした.結論 本年度は体重が1000g以上であっても、生後2-3時間以内に処置ができた場合、動脈管の開存に成功することが解った.その他の開存に成功しないまでも、仔豚の下大静脈を利用することで、カテーテルコイル留置の動物モデルとして、超音波による位置確認、血流の途絶の有無が確認した. 超音波診断装置を用いたカテーテルコイル塞栓術確立: 方法 昨年度使用した3Fシースを利用する方法を断念し、4Fロングシースを使用した.大腿動脈、大腿静脈の圧モニターを行い、塞栓前の血行動態評価を行った.結果 動脈管開存に成功した4匹に対し、ガイドワイヤーを先行させ、下行大動脈-動脈管-肺動脈へ4Fロングシースを留置することを試みた.しかし、超音波ガイド下では、ガイドワイヤーの刺激により、血管収縮が引き起こされ、最終的にはシースの留置が不可能であった.下大静脈のコイル留置には5匹全て成功した.結論 超音波による下大静脈へのカテーテルコイル留置には位置の確認、血流の途絶の有無に関しては問題ないことが証明された
|