2005 Fiscal Year Annual Research Report
組織特異的遺伝子改変マウスを用いた皮膚におけるTNF-α変換酵素の機能解析
Project/Area Number |
17790751
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
川口 雅一 山形大学, 医学部, 助手 (10302291)
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Keywords | TACE / トランスジェニックマウス / TACE阻害剤 / 創傷治癒 |
Research Abstract |
TNF α converting enzyme(TACE)は膜結合型として合成されるTNF-αのプロセッシングに関わる分子で、活性型TNF-αを産生する。その後TGF-α、HB-EGF、TNF receptor、Notch、L-selectin、fractalkineなどの発生、分化、炎症に関与する多くの膜結合型タンパク質のsheddingに関与することがわかってきた。今回in situ hybridization法でラット創傷皮膚におけるTACEmRNAの発現を検討した。正常皮膚では表皮よりむしろ毛包に発現が多く見られ、特にanagen phaseに発現が見られた。創傷皮膚ではコントロールに比較して表皮、真皮ともに発現が亢進していた。またreal time PCRにてTPA、EGF、TGF-α、HGF、TGF-β、TNF-α、IFN-γの刺激によるkeratinocyteでのTACEmRNAの発現を検討した。さらにTACE/MMP阻害剤や特異的TACE阻害剤を用いて細胞培養および器官培養系におけるkeratinocyteの遊走阻止効果を検討し、TACE阻害剤はkeratinocyteの遊走を抑制することを明らかにした。 皮膚特異的TACEトランスジェニックマウス作成のためケラチン14プロモーターの下流にヒトTACE cDNA FLAGをつなげたコンストラクトを作成した。今後、遺伝子実験施設にマウスの作成を依頼する予定である。
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