2005 Fiscal Year Annual Research Report
B1-B細胞による抗原特異的末梢性regulatoryT細胞の誘導
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17790764
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
藤本 徳毅 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50378460)
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Keywords | B1-B細胞 / 抑制性T細胞 / 腹腔内細胞 / 免疫学 |
Research Abstract |
抑制性T細胞を誘導する能力を有する腹腔内細胞分画について検討した。BalB/cのマウス腹腔内細胞の中をin vitroで48時間CpG刺激すると、CD11b intermediate細胞のCD86の発現が低下する。このCD11b intermediate分画は、そのほとんどがCD5、IgM陽性であるため、B1-B細胞と考えられるが、フローサイトメーターを用いて、その他の細胞表面分子の発現を詳細に解析した。B1-B細胞における、CD86以外のB7ファミリーに属する補助シグナル分子の発現に関して検討した。B7-H1はhigh、B7-H2はlowであったが、B7-DCに関してはhighとlowの分画が存在することが判明した。また、CpG刺激後に活性化マーカーであるCD25の発現もみたところ、highとlowの分画が存在した。つまり、B1-B細胞は均一ではなく、機能の異なるいくつかの集団が存在する可能性が示唆された。また、その他の分子についても検討したところ、CD11b intermediate分画には、B1-B細胞だけでなく、Gr-1陽性細胞も含まれていることが判明した。このGr-1陽性細胞は、CD3、CD5、B220、CD11c、CD115、CD123は陰性であるが、F4/80、CD16、CD45RB、siglec-Fが陽性であった。ギムザ染色では多核細胞であった。現在、これらの細胞分画のどれが抑制性T細胞を誘導する能力を有するのか検討中である。
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