2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790784
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
溝口 将之 順天堂大学, 医学部, 講師 (20317473)
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Keywords | 臍帯 / 上皮細胞 / 培養表皮シート / 表皮分化 / 角化細胞 |
Research Abstract |
これまで我々は、臍帯上皮では表皮に類似した分化関連蛋白の発現を認め、さらに臍帯から上皮細胞を分離培養し、線維芽細胞を埋没したコラーゲンゲル上で三次元培養を行うことにより、表皮角化細胞同様に重層化させることが可能であり、顆粒層、角層を伴った培養表皮シートの作成が可能であることを報告した。さらにコラーゲンゲル上で単層培養した臍帯上皮細胞をヌードマウスの皮膚欠損部に移植した場合においても、角化細胞同様に10層前後に重層化し、表皮類似の構造を形成しうることを報告した。そこで平成17年度は、表皮細胞を除去した真皮成分上に臍帯上皮細胞を播種し、器官培養及びヌードマウスへの移植を行った。真皮成分上で培養した臍帯上皮細胞はコラーゲンゲル上で培養した時に比較して、より重層化しやすく、また、免疫染色にてより強い基底膜構成蛋白の発現を認めた。臍帯上皮は単純上皮および粘膜型上皮としての性格を有すると考えられているが、現在、単層培養下での臍帯上皮細胞の各種ケラチン発現に加えて、各種サイトカイン、growth factorの発現についても表皮角化細胞と比較検討を行うとともに、培養系での各分化段階における分化関連ケラチン、TGase I、インボルクリン、ロリクリン等の角化関連蛋白の発現についてmRNAレベルでの検討を行っている。
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