2005 Fiscal Year Annual Research Report
LAMP法を用いたヘルペスウイルス皮膚感染症の迅速診断法の確立
Project/Area Number |
17790790
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
渡邉 大輔 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (40324404)
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Keywords | ヘルペスウイルス / HHV-8 / LAMP法 / 迅速診断法 / カポジ肉腫 |
Research Abstract |
目的、意義:LAMP (loop-mediated isothermal amplifyication)法は従来のPCR法に比べより迅速かつ簡便な核酸増幅法として注目されている。今回我々はカポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(KSHV)の迅速な検出を目指し、LAMP法を用いたウイルスDNA検出法の確立を試みた。 材料と方法:プライマーはKSHV minor capsid protein geneを基に作成した。特異性の確認のため、KSHV感染細胞(BCP-1)より抽出したDNAに加え、単純ヘルペスウイルス1型、2型、水痘帯状疱疹ウイルス、EBウイルス、サイトメガロウイルス、さらにHHV-6A、6B、HHV-7の各DNAを用いた。感度決定のため標的領域をPCR法で増幅、得られたPCR産物をpGEM-T vectorを用いてサブクローニング。その後、精製したプラスミドDNAの希釈系列を用いて感度を測定した。 結果:KSHV DNAのみが増幅され、他のヘルペスウイルスDNAは増幅されず、今回作成したプライマーはKSHVに特異的であることが確認された。感度は30分のLAMP反応で100コピーの検出が可能であった。 考察:今回のLAMP法による定量法を確立したことで従来の方法より、より迅速かつ簡便にKSHV又はHHV-8の定量を行うことが可能となった。今後は臨床検体による検出を試みる予定である。
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