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2005 Fiscal Year Annual Research Report

エネルギー依存性アミノ酸輸送システム評価薬剤は癌治療効果の早期判定に有効か

Research Project

Project/Area Number 17790848
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

上原 知也  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助手 (10323403)

Keywords治療効果判定 / アミノ酸輸送システムA / MeAIB / メチオニン / PET / SPECT / 核医学画像診断 / 放射線治療
Research Abstract

エネルギー依存性の膜輸送が治療効果を早期に反映するかを検討するために,エネルギー依存性のアミノ酸トランスポータであるシステムAに注目し,システムAの基質である[^<14>C]alpha-(methylamino)isobutyric acid(^<14>C-MeAIB)を用いて,治療効果判定薬剤の標的としての有用性を検討した.ヒト耳下腺癌細胞であるHSG細胞を用いて,インビトロにおいて炭素線照射前後における細胞数の変化および^<14>C-MeAIBの取り込みの変化を検討した.その結果,腫瘍細胞への^<14>C-MeAIBの取り込みの減少は細胞数の減少が始まるより早期に観察された.また,アミノ酸輸送システムLの選択的阻害剤である2-amino-2-norbornane carboxylic acidあるいはアミノ酸輸送システムAの基質であるMeAIBを用いて,炭素線照射後の^<14>C-MeAIBの取り込みの減少に関与する膜輸送システムを検討したところ,主にアミノ酸輸送システムAの寄与により取り込みが減少していることが示された.次にエネルギーの源となる細胞内総ATPの量と^<14>C-MeAIBの取り込みの変化を検討した.^<14>C-MeAIBは炭素線3Gy照射3日以降に有意な減少が観察されたのに対して,細胞内総ATP量は測定した5日間ではいずれの日においても有意な差は観察されなかった.以上の結果は両薬剤の取り込みは細胞内の総ATP量の低下が現れる前の状態において減少することを示唆しており,治療効果の早期診断薬剤の標的として,エネルギー依存性の膜輸送が有用であると考えられる.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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