2005 Fiscal Year Annual Research Report
肺腫瘍に対するラジオ波焼灼凝固療法における胸膜障害に関する研究
Project/Area Number |
17790868
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中田 博 宮崎大学, 医学部, 助手 (00363599)
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Keywords | 肺 / 肺腫瘍 / ラジオ波凝固療法 / ラジオ波 / 胸膜 |
Research Abstract |
原発性肺悪性腫瘍は増加の一途をたどり,また,肺は悪性腫瘍の転移の好発部位でもあることから,種々の治療法が試みられているが,必ずしも満足する成績は得られていない.特に低肺機能や間質性肺炎合併の患者に関しては,手術療法や放射線療法の適応外とされることも多く,より低侵襲で合併症の少ない治療法の確立が求められている.近年,肺悪性腫瘍に対する低侵襲な治療法として,経皮的ラジオ波凝固療法の応用が注目されているが,胸膜炎を始めとする胸膜の合併症が報告され問題となっている.今後,肺腫瘍に対するラジオ波凝固療法を確立していく上で,胸膜への影響を検討することが不可欠と考え,本研究を企画した. 今回,家兎を用いた実験によりCTガイド下に経皮的ラジオ波凝固療法を施行した.使用したラジオ波発生装置はRF2000(RTC社製)、使用した電極針はLeVeen(Boston Scientific)電極針17G(シャフト長15cm,展開径2cm,電極針8本)で,全身麻酔,局所麻酔を施行後CTガイド下に胸膜直下の肺へ穿刺・焼灼部位の熱凝固を示すroll-offの状態まで通電を行った.焼灼後の肺組織には,CT上すりガラス影を認めた.治療直後,翌日,3日後,1週間後のCT撮像と体温測定を行い,胸水貯留,発熱の有無等にて胸膜炎の合併を評価した.その後,肺を摘出し,肉眼的・組織学的所見を得た.今後,出力と組織温度変化の関係,および焼灼後の肺・胸膜の組織学的所見について,検討する予定である.
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