2006 Fiscal Year Annual Research Report
心MRIによる心機能・心筋viabilityの自動解析法の開発
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17790870
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 博敏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (60360038)
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Keywords | 心機能解析 / MRI |
Research Abstract |
核磁気共鳴断層法(MRI)と心電図同期法を用いたシネMRIは、従来から非侵襲的できわめて精度の高い検査法として評価されている。しかし現状においてもMRIが心機能評価にそれほど広く用いられていないのは、画質が十分といえず撮像時間も比較的長かったこと、取得された画像から心機能解析を行うためには膨大な画像を用手的に処理することが必要であり、実際に臨床応用を行うには処理時間や手間、再現性の問題がクリアされていなかったからである。そこで、申請者は、心MRIで得られた膨大な画像データを自動的に解析を行うことにより、より簡便化かつ再現性の高い評価法の確立を目指すこととした。本年度の研究実績は心MRIで得られたシネMRIやパーヒュージョンMRIなどの大量の画像情報を、自動的に簡便に解析を行い、心MRIは再現性の高い評価法とするために、新しいシークエンスの臨床応用および半自動化心機能解析ソフトウエアの開発と臨床評価を行い、心MRIにおける標準的解析方法の確立を目指した。その準備として心機能解析法の基礎となるワークステーションとソフトウエアを導入した。ソフトウエアは現在MRIで種々の画像解析を行っているIDL(The Interactive Data Language)上で行った。従来法である心内腔と心筋コントラスト差を用いたセミオートトレース法を導入し、基礎的データ収集を行った。さらに、QGS法で用いられている幾何学モデルを導入し、オートトレースでの精度向上のためのアルゴリズム改良を行った。これら基礎データから2Dレベルでのオートマチック解析を開始させ、その臨床応用を開始した。本年はQGS法との実際のデータの対比を行い臨床的実用性につき検証し、再現性等につきて検討をおこなった。そのデータの一部について発表をおこなった。
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