2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17790892
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
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Keywords | 移植・再生医療 / 迷走神経 / 電気刺激 / 抗アポトーシス / アセチルコリン |
Research Abstract |
1.Effect of Vagal Nerve Stimulation in Against Acute Ischemia-Reperfusion Injury: ラットで心筋の虚血再灌流に迷走神経刺激の効果を検討するために新たなモデルを開発しました。30分心筋虚血後120分間再灌流をしました。迷走神経を刺激したラットに再潅流障害が有意に抑制されました。 (1)Triphenyl tetrazolium染色を用いて再灌流後心筋梗塞の面積を検討しました。迷走神経を刺激したラットでは心筋梗塞は有意に小さくなりました。 (2)Lusiferase assayを用いて心筋のエネルギーを測定しました。迷走神経を刺激したラットでは心筋のエネルギーが多く保存されました。 (3)Western blottingでは細胞生存率の指標となるAkt and Bcl-2タンパク質の発現は迷走神経の刺激により上方制御しました。 (4)Mitochondrial swelling assayでは迷走神経の刺激によってmitochondrial permeability transition poreのopeningを抑制する事を確認しました。 2.Effect of Vagal Nerve stimulation on Recovery of Cardiac Functions Following Reperfusion: Ex vivo Langendorff heart perfusionモデルを用いて全虚血再灌流後の心筋の機能を測定しました。迷走神経を刺激した心筋では再灌流後の最大左心室圧は有意に回復しました。 結論: 心臓移植後の再灌流傷害は大きな問題です。今回の私たちの実験結果からドナーの心臓を摘出する前に迷走神経を刺激するとドナーの心臓を長時間保存できると思います。今後の研究ではドナー心臓の迷走神経刺激protocolを考えています。
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Research Products
(3 results)