2005 Fiscal Year Annual Research Report
消化器腫瘍の悪性化に関与するSkp2の標的遺伝子の同定と解析
Project/Area Number |
17790911
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
平松 良浩 浜松医科大学, 医学部, リサーチアシスタント (00397390)
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Keywords | Skp2 / ユビキチン |
Research Abstract |
癌研究の成果により癌の診断や治療法は明らかな進歩をとげているが、高転移癌を始めとする悪性度の高い癌の形成メカニズムは依然として不明である。この解明のためには予後の結果と種々の因子・遺伝子の変化の相関の意味付けは非常に重要であると考えられるが、現在のところ主として行われているアプローチは臨床病理学的解析に留まっており、今後は更に分子の機能にまで踏み込んだ研究が必要である。 我々は予後不良とp27/Skp2経路の異常の関係に注目し、p27/Skp2経路に異常を持ったモデル癌細胞を用いた解析によって直接的にこの経路の破綻がもたらす形質の変化を証明できると期待している。 これまでに、p27/Skp2経路に変異を導入された癌細胞や実験動物を材料にして、予後に影響する発現変動因子を同定するためにマイクロアレイ解析などによる網羅的探索・検証を行ってきた。 その結果、Skp2の新たな標的遺伝子と考えられる興味深い候補分子群を同定することができた。すでに、Skp2とその標的候補の分子生物学的関与について実験を進行中である。これまでに、Skp2はこの分子との間で特異的な結合サイトを有することが判明し、ユビキチンによる分子修飾を調整していることが証明できている。現在、この修飾により標的候補にどのような生化学的変化が生じるかについて実験・検討を進めているところである。
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Research Products
(2 results)