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2006 Fiscal Year Annual Research Report

胃発癌における塩基除去修復遺伝子(hOGG1,MYH,hMTH1)変異の重要性

Research Project

Project/Area Number 17790929
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

小林 克敏  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60343547)

Keywords胃癌 / 塩基除去修復
Research Abstract

hMYHの5'側はスプライシングバリアントが数種類あることが昨年度までの実験により明らかとなっていたため,そのPCR産物をsubcloningし,10cloneを選んでシークエンスを行った.10cloneのうち一つでも機能性蛋白をコードしないcloneが認められた症例は,臨床検体の癌組織では20/30例見つかったが,非癌組織では3/30例しか認められず,癌において有意にスプライシング異常が高頻度に起きていることがあきらかとなった.しかし,免疫組織化学染色にてそれらの検体を染色してみたところ,スプライシング異常のcloneが認められた癌組織でもhMYH蛋白が非癌組織と同様に染色された.この結果によって,スプライシング異常によって生産されたmRNAは胃の発癌あるいは癌の伸展に寄与している可能性は低いと思われた.では,癌組織においてhMYHのスプライシング異常が高頻度に起きている原因として,「癌組織ではmRNAのスプライシング機構が不安定であり,その不安定さを反映した結果をhMYHで観察しているのではないか」と考察した.他施設からの論文で癌組織ではスプライシング機構が不安定であると述べた論文を引用し,我々が行った研究の結果を現在論文にまとめている.
またhOGG1およびhMTH1のRT-PCRについては,スプライシングバリアントの数が非常に多く,プライマーの設計段階で中断している.さらに蛋白レベルの発現を観察しようとhOGG1およびhMTH1の免疫組織化学染色を試みているが,いまだ良好な染色結果が得られない.

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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