2005 Fiscal Year Annual Research Report
Aβ投与及び外傷性軸索損傷モデルにおける骨髄幹細胞移植:電気生理学的解析
Project/Area Number |
17790966
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
相原 英夫 神戸大学, 大学院医学系研究科, 医学研究員 (40359865)
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Keywords | βアミロイド / ラット海馬切片 / axonal stretch injury |
Research Abstract |
骨髄間質細胞を用いて、電気生理学的手法により軸索損傷実験モデルにおいて神経再生機構の解析することを目的としている。Axonal stretch injury modelを用いてβアミロイドが神経可塑性の低下に関わる影響を実証し、さらに、細胞移植による軸索の再生を定量解析するため、以下の方法を考案した。(1)βアミロイド投与による神経培養細胞の細胞死についての解析を神経細胞培養系および海馬スライス培養を使用し、組織学的に解析する。(2)Axonal stretch injury modelに置けるβアミロイドの発現を蛋白レベルで定量する。これらの実験系において、whole-cell patch-clumpにてNMDA,AMPA,GABA,Achなどの神経伝達物質の電流解析を行うため、平成17年度では、マウス海馬の錐体神経細胞の単離培養およびラット海馬切片の組織培養の予備実験を行った。培養条件のうち、血清濃度と至適培養温度について比較検討し、血清濃度は通常より高い20%が実験に適している事が判明した。また、培養温度については従来より指摘されているように、34度の低温の方が特に組織培養系で生存率が良い事が確認できた。今後、培養後一週間でβアミロイド投与の有無による神経細胞死の評価を行い、同様の実験系を海馬スライス培養系を用いて確立する。また、axonal stretch injury modelをラット皮質からの神経培養を用いて確立する。この神経細胞に対して急性期(24時間以内)と慢性期(28日まで)それぞれにておいて、APPおよびβアミロイドの発現を解析する。
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