2006 Fiscal Year Annual Research Report
Embelinによる悪性神経膠腫分子標的治療の開発
Project/Area Number |
17790967
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
池田 充 神戸大学, 大学院医学系研究科, 医学研究員 (50397808)
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Keywords | glioma / Embelin |
Research Abstract |
1)T98Gに対して25μMおよび50μMのEmbelinを添加した後にEtoposide 100μg/mlを投与、42時間培養した後にMTT assayで増殖抑制を評価すると、Embelin 25mM+Etoposideではコントロールに比べ10.0%の細胞増殖抑制効果を認めた。また、Embelin 50mM+Etoposideではコントロールに比べ24.1%の細胞増殖抑制効果を認めた。このことから、Embelinはエトポシドによる細胞増殖抑制効果を増強させることがわかった。 2)Embelinとエトポシドの併用での、カスパーゼ活性の変化について検討すると、カスパーゼ2、カスパーゼ8ではEmbelinの併用での効果を認めなかったが、カスパーゼ3活性は、Embelin 25mM+エトポシド50μg/mlではコントロールに比べ7%、Embelin 50mM+エトポシド50μg/mlではコントロールに比べ9%の活性上昇を認めた。また、カスパーゼ9活性は、Embelin 25mM+エトポシド50μg/mlではコントロールに比べ7.2%、Embelin 50mM+エトポシド50μg/mlではコントロールに比11%の活性上昇を認めた。以上より、エンベリンはエトポシドによるカスパーゼ3,9の活性を上昇させ、細胞増殖抑制効果を促進させることがわかった。
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