2005 Fiscal Year Annual Research Report
悪性グリオーマにおけるDNA二重鎖切断修復遺伝子制御による新規放射線療法の開発
Project/Area Number |
17790974
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
原田 広信 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (20335897)
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Keywords | Ku70 / Ku80 / siRNA / HVJ-E vector / グリオーマ |
Research Abstract |
DNA二重鎖切断の重要な修復機構である「非相同末端結合修復」に関わるKu70及びKu80の悪性グリオーマおける放射線抵抗性への関与を解明し、Ku70及びKu80に対するsiRNAを用いてDNA修復機構を制御することで、悪性グリオーマの放射線感受性をさらに高めた新たな治療法の確立が期待される。 Glioma surgical specimenを用いて、DNA修復関連遺伝子が悪性グリオーマにおいて過剰に発現し、放射線治療抵抗性の主因であることを報告した。また、glioma cell lineを用いて放射線前後のKu70及びKu80の発現性の変化を確認した。Ku70及びKu80に対するsiRNAを作成し、glioma cell lineにおけるKu70及びKu80 mRNA/蛋白の発現抑制を確認し、今後のヒトへの臨床応用を目指し、HVJ-E vectorを用いた導入を行い、導入効率及び細胞毒性の検討を行った。 Glioma cell lineにおいてKu70及びKu80に対するsiRNAを導入し、colony forming assayを用いて放射線作用増強効果を確認した。 現在、ヒトグリオーマ脳内/皮下腫瘍モデルを作成し、HVJ-E vectorによる導入効率及び治療効果を検討中であるが、HVJ-Eベクターを用いてKu70及びKu80 siRNAを導入することで、安全にDNA修復機構を制御でき、悪性グリオーマにおける放射線感受性を高めた新たな治療の展開が期待できる。
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Research Products
(2 results)