• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

低出力超音波パルスの血管新生作用と内軟骨性骨化に対する効果の検討

Research Project

Project/Area Number 17791012
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

成瀬 康治  北里大学, 医学部, 講師 (60276087)

Keywords低出力超音波パルス / 内軟骨性骨化 / 軟骨形成 / COX2 / 高週齢マウス骨折モデル / COX2ノックアウトマウス
Research Abstract

骨折治癒過程におけるCOX2の役割を明らかにするために、10週齢(若週齢)および40週齢(高週齢)COX2ノックアウト(KO)マウスとワイルドタイプ(WT)マウスの両側大腿骨骨折モデルを計4群に分けて作製した。片側に低出力超音波パルス(Low intensity pulsed ultrasound ; LIPUS)を照射したものを照射群、反対側を非照射群とした。それぞれの群を骨折後時系列で犠牲死させ、LIPUSが骨折治癒過程に与える効果を軟X線撮影、μCT撮影、組織化学染色および組織免疫染色を用いて検討した。
若週齢WTマウスでは、骨折後3日で血腫形成、5日で炎症性細胞の浸潤、膜性骨化および軟骨形成、7、10日で軟骨架橋と内軟骨性骨化、14日で硬性仮骨架橋形成による骨癒合を認め、21日で骨癒合とリモデリングを認めた。若週齢COX2 KOマウスの骨折治癒はWTマウスと同等に認め、COX2の有無による著変は認めなかった。
高週齢骨折モデルの骨折治癒過程は、若週齢に比して軟骨形成と内軟骨性骨化にかかる期間が延長を示した。このモデルにLIPUSを骨折後1日から照射しても、骨折後10日の膜性骨化と軟骨形成に変化は認めなかった。しかし、硬性仮骨架橋を認めるまでの内軟骨性骨化にかかる期間を著しく短縮した。これらの結果から、LIPUSは高週齢骨折モデルにおける骨折治癒遅延に対しても骨折治癒促進効果を示したと考えられた。
高週齢COX2 KOマウスでは、骨折後10日の膜性骨化と軟骨形成は、高週齢WTマウスと同等に認められた。骨折後21日では内軟骨性骨化を認める一方で、骨折部に隣接する仮骨中心部の線維性組織が広範囲にわたり残存していた。このモデルに対してLIPUSを骨折後1日から照射しても、骨折治癒過程に大きな変化は認められなかった。これらの結果から、LIPUSの骨折治癒促進効果を示す機序にはCOX2が必須であると考えられた。

  • Research Products

    (5 results)

All 2005

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] Influence of three-dimensional culture in a type II collagen sponge on primary cultured and dedifferentiated chondrocytes2005

    • Author(s)
      Tomoyuki Mukaida, Ken Urabe, Kouji Naruse, Jun Aikawa, Motoaki Katano, Hyon SH, Moritoshi Itoman
    • Journal Title

      Journal of Orthopedic Science 10・5

      Pages: 521-528

  • [Journal Article] 同種骨移植を用いた大腿骨側人工関節置換術2005

    • Author(s)
      高平尚伸, 内山勝文, 成瀬康治, 高崎純孝, 小宮宏一郎, 糸満盛憲
    • Journal Title

      別冊整形外科 47号

      Pages: 75-82

  • [Journal Article] 北里大学骨バンク運営費用について2005

    • Author(s)
      小宮宏一郎, 成瀬康治, 内山勝文, 小林菜央, 高平尚伸, 糸満盛憲
    • Journal Title

      別冊整形外科 47号

      Pages: 72-74

  • [Journal Article] 関節リウマチにおける高分子ヒアルロン酸注射2005

    • Author(s)
      高平尚伸, 糸満盛憲, 成瀬康治
    • Journal Title

      医学と薬学 54・5

      Pages: 633-638

  • [Journal Article] 同種骨移植の実際2005

    • Author(s)
      成瀬康治, 糸満盛憲, 内田菜央
    • Journal Title

      リウマチ科 33・6

      Pages: 662-668

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi