2006 Fiscal Year Annual Research Report
神経因性疼痛に対する間欠的高周波照射の鎮痛メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
17791041
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
立山 真吾 宮崎大学, 医学部, 助手 (10372799)
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Keywords | 神経因性疼痛 / 間欠的高周波照射 / アデノシン |
Research Abstract |
本年度は間欠的高周波照射(pulsed radiofrequency : PRF)の鎮痛作用機序について実験を行った。作用機序の一要因として、アデノシンに着目した。 実験モデルを3群作製した。(1)手術は行うが、神経因性疼痛モデルでない群:sham群、(2)神経因性疼痛モデルでPRFを照射する群:PRF群、(3)神経因性疼痛モデルでRPFを照射しない群:control群。神経因性疼痛モデルについては昨年と同様に、坐骨神経にpolyethylene cuffsを留置することで作製した。Sham群、PRE群にはアデノシンA1受容体の拮抗約である8-cyclopenty1-1.3-dipropylxanthine (DPCPX) を、control群にはアデノシンA1受容体のアゴニストである2-chloro-cyclo-pentyladenosine (CPA) をそれぞれ投与した。投与後、sham群、PRF群では疼痛閾値が低下した。Sham群とPRF群では、PRF群の方が低下が大きかった。一方、control群では疼痛閾値が増加した。これまでに、神経因性疼痛の状態では、アデノシンの作用が減弱するという報告がある。またPRFは神経因性疼痛にも効果があるといわれているが、その作用機序はいまだ解明されていない。今回の実験により、アデノシンがPRFの作用機序に関与している可能性が示唆された。
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