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2006 Fiscal Year Annual Research Report

交感神経α2受容体作動薬の抗痙攣作用について-その機序の解明と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 17791051
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

濱岡 直也  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80347492)

Keywords交感神経α_2受容体 / 痙攣
Research Abstract

基礎研究として、マイクロダイアリシス法で脳内の神経伝達物質の濃度の経時測定を試みた。まずセボフルレンによる全身麻酔下でラットの頸動静脈に対してカテーテルを挿入、さらにマイクロダイアライシス用プローブを留置した後に覚醒させた。これらの処置の3日後にマイクロダイアラリシス法で脳内の神経伝達物質の濃度の経時測定を試みた。次にリドカインの持続投与を行い、痙攣発生までの投与量、痙攣発生時の局所麻酔薬の血中濃度を高速液体クロマトグラフで測定した。また、血漿を限外濾過膜で処理することにより、蛋白非結合分画の濃度も測定した。本研究では、痙攣発生時の血漿中の総リドカイン濃度および蛋白非結合分画の濃度はほぼ一定であることが明らかになったが、分析条件の設定が困難で定量性に問題があり、脳内のドパミン・ノルアドレナリン濃度の定量法の確立には至らなかった。
臨床研究としては、難治性癲癇に対して皮質脳波測定および海馬切除を予定された症例を対象とし、皮質脳波の測定を試みた。研究に際しては大阪市立大学大学院医学研究科倫理委員会の了承を得、実施に際しては全ての患者から書面で了解を得た。セボフルレン単独で麻酔を行い、呼気終末セボフルレン濃度が一定に達した後に皮質脳波を記録し、棘波の出現を確認した後に交感神経α2受容体作動薬であるデクスメデトミディンを投与した。デクスメデトミジンにより血圧は変化しなかったが、心拍数は有意に低下した。また、皮質脳波における痙攣(スパイク)波の数は、デクスメデトミジンによって変化しないことが明らかになった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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