2005 Fiscal Year Annual Research Report
ホルモン不応性前立腺癌におけるIGFBP-rP1を用いた新治療法の基礎的検討
Project/Area Number |
17791077
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
石 光広 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助手 (80372697)
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Keywords | IGFBP-rP1 / Docetaxel / アポトーシス / Flow cytometory / 前立腺癌 |
Research Abstract |
1)IGFBP-rP1導入PC3細胞(PC-3rP1)に対する抗がん剤についての増殖抑制効果の検討 タキサン系の薬剤であるDocetaxelを用いてIGFBP-rP1との併用における相互作用について検討した。PC-3rP1と対照株をDocetaxel0.1_Mに1時間接触させ3日間培養、MTT assayを行い各細胞のViabilityを検討した。対照株についてはDocetaxel0.1_Mの接触では3日間の経過でcell viabilityについては同等の結果であった。しかしPC-3rP1については同濃度の接触において有意に増殖の低下が認められた(p<0.05)。IGFBP-rP1を導入することでより低濃度のDocetaxel投与での細胞増殖抑制効果が示唆された。 2)Flow cytometory法においての放射線照射によるアポトーシスについての検討 IGFBP-rP1導入PC3細胞および対照株に0,4,8Gy照射後0,16,24,32時間にてアネキシン染色をおこない、FACS Caliburにて抗アネキシン抗体陽性細胞の割合を検出した。照射前について検討すると対照株の9.68%の割合の抗アネキシン陽性細胞に対してPC-3rP1については23.02%とより多く検出された。系時的な抗アネキシン抗体陽性細胞の割合の変動について検討すると、放射線8Gy照射後16時間にて対照株の16.57%に対しPC-3rP1ではその割合は38.37%と最高になった。
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