2005 Fiscal Year Annual Research Report
マイクロアレイ解析による腎癌予後遺伝子抽出及び関連蛋白解析による新治療戦略の構築
Project/Area Number |
17791089
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
杉村 淳 岩手医科大学, 医学部, 講師 (80306018)
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Keywords | 癌(腎細胞癌) / 遺伝子解析 / cDNAマイクロアレイ / 蛋白質 |
Research Abstract |
腎細胞癌(Renal cell carcinoma)臨床検体(各組織型)随時採取継続中である。cDNAマイクロアレイによる腎癌の関連遺伝子の抽出(CIT使用により異なる特徴を持つ2群を鑑別する遺伝子を抽出し、複数の遺伝子の組み合わせによりclusteringを行い、予後関連・組織関連遺伝子を抽出する)は、(Adv Cancer Res.2003;89:157-81、Proc Natl Acad Sci USA.2001;98:9754-9.)を参考に関連性が予想される遺伝子を選択した。腎細胞癌臨床検体を用いてこれらの組織学的特徴・予後関連遺伝子候補について、免疫染色、RT-PCRおよびWestern blotting法により確認を行っている。サンプル数が少ないため、更に検体を収集しながら、母数を増加させる予定である. Clear cell carcinomaについては、glutathione s-transferase alphaが強発現していること、Chromophobe Renal cell carcinomaおよびOncocytomaについては、C-kitが他組織型の腎癌との鑑別に有用であることを確認した.今後予後関連遺伝子候補を中心に、解析を継続予定である。 また、腎癌発生に関与する遺伝子候補として、acquired renal cystic disease (ARCD)におけるP27、PTEN、pAKTの発現を解析した。癌発生にはPTENの発現増加-P27の発現増加が関連している可能性が示唆された。この結果は、第14回泌尿器科分子・細胞研究会、9回腎間質障害研究会で発表した。 研究協力者 Bin T.Van Andel Research Institute (Grand Rapids MI USA)マイクロアレイ・データ解析
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