2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791174
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
綿貫 浩一 山口大学, 医学部, 助手 (30346556)
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Keywords | 嗅覚 / 嗅覚障害 / 嗅覚検査 / 自律神経反応 / 対孔瞳孔反応 |
Research Abstract |
本研究の目的は、煩雑な装置や手技を用いることなく、簡便かつ非侵襲的に客観性のある嗅覚検査法を確立し、臨床応用することである。アルツハイマー病などの痴呆を有する患者や構音障害のある患者ではコミュニケーションがうまくとれずに従来の嗅覚検査法では判定不能な場合も少なくなかったが、本方法を開発することにより、他覚的に嗅覚を評価し、嗅覚障害をきたす可能性のある疾患の補助診断を行うことができる。これまでの我々の検討から、嗅力と縮瞳率の変化に一定の傾向を認めており、さらにデータを蓄積し検討することにより臨床応用可能になると考えられる。嗅覚障害の疾患別あるいは原因別(呼吸性、嗅上皮性、混合性、中枢性)のデータをさらに集積し、疾患別あるいは原因別に治療前後での縮瞳率の変化について検討した。本検査法のデータと基準嗅力検査の結果を治療前後で比較した。本方法が臨床応用されれば、嗅覚障害患者の診断や治療効果判定にも大きく貢献するものと考えた。
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