2005 Fiscal Year Annual Research Report
Toll様受容体4RNA遺伝子導入による樹状細胞の活性化と中耳局所免疫能の賦活化
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17791188
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
平野 隆 大分大学, 医学部, 助手 (20305056)
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Keywords | Toll-like receptor 4 / Dendritic cell / Haemophilus influenzae / otitis media / cytokine |
Research Abstract |
1)TLR4欠損マウスC3H/HeJとその野生マウスC3H/HeNにおける樹上細胞の分布 特異的抗原に対する2次免疫応答において、樹上細胞は重要な働きを有するが、TLR4との関連を調べるため、ます、非免疫下における鼻粘膜関連リンパ組織、頸部リンパ節、脾臓の樹上細胞の分布について検討した。樹上細胞の分布をしらべるため、C3H/HeJおよびC3H/HeNマウスにおける各リンパ組織より単核球を分離後、I-A/I-EおよびCD11cの2重染色を行い、flow cytometryにて解析を行った。各種リンパ組織中の樹上細胞の比率は、C3H/HeNマウスでは、C3H/HeJマウスと比較し、より多く存在する事が示唆されたが、インフルエンザ菌外膜蛋白(OMP)にて特異的免疫を誘導したのちでは、その差は縮小していた。 2)TLR4欠損マウスC3H/HeJとその野生マウスC3H/HeNによる急性中耳炎モデルを用いた検討 インフルエンザ菌を用いて、上記各マウスに中耳炎を惹起した後に、6、24、72時間後に中耳組織を採取し、IL-1beta、TNF-alpha、IFN-gamma mRNAにおけるin-situ hybridizationを施行した。炎症早期における6時間、および24時間においては、C3H/HeNマウスにおいては好中球主体として各種サイトカインmRNA陽性部位を認めたが、TLR4欠損マウスであるC3H/HeJマウスではその発現は軽微であった。しかし、72時間後では、C3H/HeJマウスにおいても遊走したマクロファージにおいた各種サイトカイン陽性部位を認めた。両者のマウスにおいての炎症反応に細胞レベルにおいて差を認めた。
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