2006 Fiscal Year Annual Research Report
経鼻的母胎免疫による新生児特異的免疫能の誘導と急性中耳炎予防の可能性
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17791193
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山内 一真 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (80336891)
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Keywords | 母乳 / インフルエンザ菌 / 経鼻免疫 / ワクチン / 母胎免疫 |
Research Abstract |
(1)経鼻的母胎免疫による母体母乳中および血清中インフルエンザ菌特異的抗体の誘導 インフルエンザ菌外膜蛋白P6;50μgをコレラトキシン;5μgとともに雌マウス(BALB/C、4週齢)に2週間各日に経鼻免疫を行った結果、母乳中および血清中にP6特異的抗体(IgA、IgG、IgM)が誘導された。 (2)母胎免疫による新生児マウスへの影響の検討 インフルエンザ菌外膜蛋白P6;50μgをコレラトキシン;5μgとともに雌マウス(BALB/c、4週齢)に2週間各日に経鼻免疫を行い雄と交配・出産させる。新生児マウス血清中には母マウスから経胎盤的に移行したと考えられる抗P6特異的IgG抗体が認められた。 (3)新生児の哺乳状態によるインフルエンザ菌特異的免疫抗体の変化 インフルエンザ菌外膜蛋白P6;50μgをコレラトキシン;5μgとともに雌マウス(BALB/c、4週齢)に2週間各日に経鼻免疫を行い雄マウスと交配出産させる。同時期に出産するように非免疫雌マウスを設定し、(A)経鼻免疫母マウスが自分の出産した仔マウスを育てる群、(B)免疫母マウスが非免疫母マウスが出産した仔マウスを育てる群、(C)非免疫母マウスが免疫母マウスが出産した仔マウスを育てる群、(D)非免疫母マウスが自分の出産した仔マウスを育てる群、の4群に分類し、新生児マウスの血清中抗P6特異的免疫抗体の変化について検討した。(A)、(B)群では新生児マウス血清中抗P6特異的IgG抗体が生後3週まで高く維持されたが、(C)、(D)群では生後2週で枯渇した。 (4)抗P6特異的IgG抗体サブクラスの検討 P6にて経鼻免疫した母マウス血清中、母乳中ともに抗P6特異的IgG抗体サブクラスではIgG2b有意で、IgG1、IgG2aがこれに次いだ。(A)、(B)群の新生児マウス血清中抗P6特異的IgG抗体サブクラス分布はP6経鼻母マウス血清中、母乳中のそれらと同様であった。
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Research Products
(1 results)