2005 Fiscal Year Annual Research Report
嗅覚障害に対するステロイドの作用機序に関する臨床的基礎的研究
Project/Area Number |
17791209
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
藤井 恵美 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (70388825)
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Keywords | 嗅覚障害 / ステロイド / 慢性副鼻腔炎 / 感冒罹患後 / T&Tオルファクトメトリー / 静脈性嗅覚検査 / 嗅覚識別検査 |
Research Abstract |
嗅覚障害に対する治療法は、現在ステロイドを中心とした治療が一般臨床で行われている。ステロイドの強力な抗炎症作用が、呼吸性・嗅粘膜性嗅覚障害である嗅裂炎や副鼻腔炎に対して有用であることは良く知られるところである。しかし、嗅神経性嗅覚障害と考えられる感冒罹患後や原因不明例で嗅裂に炎症所見の無い例に対するステロイド治療の効果発現機序については不明である。 また、今までのステロイド治療における治療成績の報告は自覚症状を中心としたものがほとんどで、ステロイドの種々の投与法(点鼻・経口・局所注射)での治療成績の比較検討がなされていない。 (1)慢性副鼻腔炎、感冒罹患後の嗅覚障害患者を、ステロイド点鼻療法、ステロイド内服療法、ステロイド局所注射の3群にランダムに沸け、治療成績を比較検討したところ、ステロイド局所注入両方の効果が一番大きかった。 (2)嗅覚機能の評価には、VAS scale、T&Tオルファクトメーター、静脈性嗅覚検査(アリナミンテスト)、UPSIT(University of Pennsylvania Smell Identification Test)、スティック型嗅覚検査を用いたが、各検査は良く相関していた。 (3)正常ラットの嗅上皮における嗅細胞再生過程を、微細形態学的(透過型、走査型電子顕微鏡)に調べたところ、基底細胞が分化して嗅細胞になることが推定された。
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Research Products
(1 results)