2005 Fiscal Year Annual Research Report
ラット視神経挫滅モデルにおけるニプラジロールの神経保護効果
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17791227
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
澤田 明 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (80293570)
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Keywords | 網膜神経節細胞死 / ニプラジロール / 視神経挫滅 / ラット |
Research Abstract |
実験モデルには雄成熟ウイスター系白色ラット(11-16週齢)を用い、眼球後方約2mmの部位で60g脳動脈クリップを使用し15秒間視神経を挫滅するモデルを作製した。他眼にはsham operationを施行した。このモデルの評価をニューマトノメーターによる眼圧測定及び生存網膜神経節細胞数のカウントにて施行した。 眼圧測定は、視神経挫滅日を0日として、-3、4、7、14、21、28日にそれぞれ施行した。全身麻酔下における視神経挫滅モデル作製前のラット眼圧は10.4±0.5mmHgであった。視神経挫滅モデル作製後、少なくとも術後4日よりわずか1.0mmHg程度ではあるものの統計学的有意の眼圧上昇が認められた。さらに、この眼圧上昇は少なくとも4週は維持された。眼圧上昇により誘導される網膜神経節細胞死は、モデル作製後4週に評価した。対照眼と比較し網膜全体においては、25.0±13.4%の網膜神経節細胞死が認められた。視神経挫滅により誘導される網膜神経節細胞死を、網膜部位により検討したが網膜中心部においては22.5±13.8%、網膜周辺部においては29.2±14.9%であった。 網膜の組織学的検討は、同様に視神経挫滅後4週で施行した。ヘマトキシリン-エオジン染色した後、網膜内網状層、内顆粒層、外網状層の厚さを計測した。視神経挫滅眼および対照眼との間に、統計学的有意な差をいずれも認めなかった。
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Research Products
(4 results)