2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本人緑内障患者におけるoptineurin遺伝子変異と臨床所見との関連
Project/Area Number |
17791236
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
内藤 知子 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (60379740)
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Keywords | 緑内障 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究では緑内障患者におけるoptineurin遺伝子変異の解析を継続し、臨床所見とのより詳細な関連を確立することを目的とする。患者群は岡山大学附属病院眼科の緑内障外来に通院中の開放隅角緑内障(原発開放隅角緑内障および正常眼圧緑内障)患者で、遺伝子解析研究に同意の得られた患者より採血を行い、optineurin遺伝子変異の有無を検索した。また調査する臨床所見としては患者の性、診断時年齢、家族歴の有無に加えて、眼圧、視神経乳頭陥凹、視野狭窄の程度である。以上の臨床所見と、optineurin遺伝子変異の有無との間で関連をみる。近年、角膜厚と緑内障の関係では、角膜厚が薄ければ眼圧は見かけ上低く測定され、厚ければ見かけ上高く測定されることになり、測定値の信頼性が問題となっている。本年度は眼圧測定に関して超音波角膜厚測定装置(トーメーコーポレーションSP-100)にて中心角膜厚を測定し、大幅にずれる場合は眼圧値を補正して(平均545μm、変換係数2.5mmHg/50μmを用いた)、より正確な眼圧値を得るようにした。現在83名の患者(原発開放隅角緑内障55名、正常眼圧緑内障28名)の臨床所見を追跡調査中であるが、進行の早い患者、手術既往の多い患者では中心角膜厚の薄い傾向を認めた。今後は中心角膜厚による修飾を考慮した上で、optineurin遺伝子変異の有無と臨床所見との関連を解析していく予定である。
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