2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791241
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
上甲 武志 愛媛大学, 医学部附属病院, 助手 (60304630)
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Keywords | PLZF / TSC-22 / TGF-β2 / 培養ヒト角膜内皮細胞 / 増殖抑制 |
Research Abstract |
Micro-arrayによるPLZFのtarget geneの検索 PLZFを過剰発現させた細胞において、transforming growth factor beta stimulated clone-22(TSC-22)の遺伝子発現が2.32倍に増加した。Real-time PCR法においても同様に、controlの細胞(LacZを過剰発現させた)に比べて、有意にTSC-22の遺伝子発現量が増加していた。なお、cyclinAやcmycの遺伝子発現には変化が認められなかった、一方、PLZFを過剰発現させた細胞において、遺伝子発現量が低下した遺伝子群の中では、growth factorが比較的多く認められた。 Human recombinant TGF-β2のPLZF mRNA発現に対する影響の検討 Exogenous human recombinant TGF-β2(R&Dsystem)(0.1ng/mlから10ng/mlの濃度)を培養ヒト角膜内皮細胞に添加し、48時間後に細胞増殖に対する影響を検討した結果、0.5ng/mlから10ng/mlの濃度において、有意に培養ヒト角膜内皮細胞の増殖を抑制した。 TGF-β2添加48時間後にPLZFの発現動態についてreal time PCRを用いて検討した結果、PLZF mRNAの発現量には変化が認められなかった。 培養ヒト角膜内皮細胞の増殖はTGF-β2によって有意に抑制された。また、TSC-22はsmad3,4と結合してTGF-βのsignalを増強するとの報告があることより、現在我々は、PLZFによる培養ヒト角膜内皮細胞の増殖抑制のメカニズムの一つとして、TSC-22を介したTGF-βのsignalの増強が関与しているのではないかと考えている。
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