2005 Fiscal Year Annual Research Report
骨トランスポート法による頭蓋骨欠損再建に関する実験的研究
Project/Area Number |
17791279
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
本多 孝之 岩手医科大学, 医学部, 助手 (30275549)
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Keywords | 仮骨延長法 / 頭蓋骨 / 骨欠損 / 骨トランスポート法 / 内固定型延長装置 |
Research Abstract |
体重約3kgの日本白色家兎を使用し、ネンブタール静脈内投与による全身麻酔下に頭蓋骨に15x15mmの骨欠損を作成した。これに対して次の各群を作成し、実験を行った。 (1)コントロール群;骨欠損に何も行わないもの。4週間後に屠殺し、頭蓋骨の骨格標本を作成した。CTを撮影し、spontaneousな骨新生の評価を行った。また、別の個体において頭蓋骨、硬膜、脳組織を含めた頭蓋骨矢状方向のヘマトキシリン-エオジン染色標本を作成し、骨新生の程度を光学顕微鏡により観察した。 (2)トランスポート群;15x15mmの骨欠損の後方に10x15mmの骨切りを行い、これをトランスポート骨片として内固定型骨延長装置(TRACK 1.5mm, Gebruder Martin GmbH & Co.KG, Tuttlingen, Germany)を装着した。術後3日間のlatency periodをおき、以後0.5mm/日の速度でトランスポート骨片を骨欠損方向へ移動。トランスポート骨片が骨欠損を越えて対側の骨縁に到達するまで移動を行った。4週間のconsolidation periodをおいて屠殺し、頭蓋骨の骨格標本を作成した。骨格標本のCTを撮影し、得られたデータから3次元画像を構築して新生骨の厚みや性状、ねじれ、傾きなどについて観察を行った。また別の個体において頭蓋骨矢状方向のヘマトキシリン-エオジン染色標本を作成し、硬膜の状態、新生骨との関係等を光学顕微鏡により観察した。
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