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2005 Fiscal Year Annual Research Report

海洋性接着ペプチドを応用した歯髄組織再生への基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17791363
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

梶原 武弘  鹿児島大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (10305138)

Keywords歯髄 / 再生 / ペプチド / 接着 / 増殖因子
Research Abstract

*海洋性接着ペプチドに取り込んだサイトカインの生理作用を検討するために、歯髄由来線維芽細胞と歯根膜由来線維芽細胞を培養し、接着ペプチドにHGF,VEGF,bFGFを加えて硬化させたものを培地に添加して実験を行い以下の結果が得られた。
1:HGF,VEGF,bFGFを最終濃度が0.5、2.0、10.0ng/mlになるように培地加えたもの、および同増殖因子を接着ペプチドにて硬化させ、最終濃度が0.5、2.0、10.0ng/mlになるように培地加え溶解したものをELISA法で測定したところ、ほぼ同程度の測定結果が得られた。このことから各増殖因子は、接着ペプチドにて硬化させた後でも溶解後に生理活性を示す可能性が示唆された。
2:歯髄由来線維芽細胞と歯根膜由来線維芽細胞にHGF,VEGF,bFGFを最終濃度が0.5、2.0、10.0ng/mlになるように培地に添加して培養を行い、MTT法で細胞の増殖率を検討したところ、歯髄由来線維芽細胞ではコントロールに比較しbFGF刺激で細胞増殖率の上昇が認められ、またHGF刺激でも細胞増殖率の上昇がわずかに認められた。歯根膜由来線維芽細胞でもbFGF、HGF刺激ともに同様の増殖率が認められたが、その値は歯髄由来線維芽細胞に比較して低い値となった。
*歯髄再生の可能性を探るため、ヒト抜去歯牙を切断し象牙質表面を露出させ、象牙質上で歯髄由来線維芽細胞を培養し比較検討を行った。
1:培養デッシュ上に象牙質を露出させた歯牙を置き、歯髄由来線維芽細胞を播種させて培養を行ったところ、ある程度の細胞定着が確認された。
2:象牙質表面に接着ペプチドを一層置いて硬化させ、上記1と同様に歯髄由来線維芽細胞を播種させ培養を行ったところ、上記1に比較し細胞の定着率が高くなることが明らかになった。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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