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2006 Fiscal Year Annual Research Report

骨シンチグラフィーを利用した咬合変化に伴う顎関節部骨リモデリングの解明

Research Project

Project/Area Number 17791376
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

横山 政宣  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20396500)

Keywords骨シンチグラフィー / 顎関節 / ラット / ^<99m>Tc-MDP / ピンホールコリメーター / 核医学
Research Abstract

【目的】骨シンチグラフィーで使用する99mTc-metylene diphosphonateは、骨のturn-overが盛んな部位に強く集積する特性を持ち、骨のリモデリングの状態を動的に把握することが出来る。本研究では、咬合支持の喪失により顎関節で生じる骨リモデリングの様相を骨シンチグラフィーを用いて経時的に観察した。
【対象と方法】全身麻酔下にてWistarラットの上顎右側臼歯3本を抜歯し、咬合支持喪失モデルとした。99mTc-MDPを静注(74mBq/body)し、核医学画像処理装置(ZLC7500、Siemens社製)に自作の高解像度用ピンホールコリメーターを装着し、ラット顎関節部の骨シンチグラフィーを頭頂方向から撮像した。撮像は抜歯4日後、1,2,3,4週間後までの期間とした。得られた骨シンチ画像ファイルは、データ処理装置(scintipac700、島津社製)からパーソナルコンピューターへ転送した後、画像解析ソフト(osiris、Geneva University Hosipital)で解析処理を行った。X線画像による顎関節の位置を参考にして、骨シンチ画像上で左右の顎関節の部位に関心領域(ROI)を設定し、左右の顎関節での99mTc-MDPの取り込み量を比較した。
【結果】抜歯4日後より、抜歯側顎関節での99mTc-MDPの集積値は、健側顎関節の値に比較して有意に増加し、3週後まで有意差が認められた。このことから咬合の変化に伴う顎関節のリモデリングは、抜歯直後から持続的に生じることが示唆された。抜歯側では咬合支持喪失により顎関節にかかる負荷が増大することが予想され、その力的負荷に対する生体反応として骨代謝活性の亢進、すなわちリモデリングが速やかに生じたものと考えられる。申請者らが用いたラットは、4週目と週齢が若いことから成長期にあると考えられ、健側においても骨形成が認められた。今後は成長期を過ぎたラットにおいても同様の実験を行い、骨形成に変化が認められるかを検証する必要があると考えられる。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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