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2005 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼筋における筋線維組成と血液循環との関連の解明

Research Project

Project/Area Number 17791384
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

太田 雅之  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 研究員 (30397632)

Keywords咬筋 / 筋電図 / 周波数解析 / 血流 / 酸素飽和度
Research Abstract

1.筋電図周波数解析による,咬筋筋線維特性の検討
被験者に対し筋電図周波数解析を行い,咬筋の筋線維組成の検討を行った.まず,被験者に25・50・75%MVCにおけるクレンチングを指示し,筋活動を記録した.この記録した筋電図波形に対して周波数解析(高速フーリエ変換)を行い,(1)平均周波数(MPF)の算出,(2)50Hzごとの累積パワー値の算出,を行った.その結果,MPFは被験者ごとに異なった値を示すことが明らかとなった.また,25・50・75%MVCと収縮力を増加させた場合,遅筋線維が少ないと考えられるMPFが高い被験者においては,収縮強度による値の変動が小さいのに対し,遅筋線維が多く含まれると考えられるMPFが低いは被験者においては,収縮強度による数値の変動が大きかった.これは筋線維の大きさの原理に従う変化であると考えられることから,筋電図周波数解析を行うことにより,咬筋の遅筋・速筋傾向を把握することが可能であることが確認された.
2.近赤外線分光計による,咬筋の酸素飽和度の測定
被験者の咬筋に筋電図計測用電極と近赤外線分光計のプローベを貼付し,25・50・75%MVCにおけるクレンチングを指示し,各収縮強度における酸素飽和度を計測した.その結果,すべての被験者において,収縮強度の増加に伴い酸素飽和度は低下することが確認された.しかしその低下のパターンは一定ではなく,25%MVCと50%MVCが近似するものと,50%MVCと75%MVCが近似するものが存在した.
現段階ではこの違いは筋線維の酸素運搬能による影響が大きく関与していると推測しており,今後は得られた被験者の咬節筋線維の遅筋・速筋傾向と酸素飽和度との関係を明らかにすることを予定している.

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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