2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791412
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
高木 一郎 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70349538)
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Keywords | 頬粘膜圧痕 / ブラキシズム / クレンチング / 頬粘膜圧 / 筋活動 |
Research Abstract |
頬粘膜圧痕は、異常機能(parafunction)の1つであるブラキシズム、特にクレンチングによって形成すると考えられている。しかしその科学的根拠となる報告はない。そこで本研究では、頬粘膜圧痕の成因に関与していると考えられている因子を検索することを目的に行う。 平成17年度は、頬粘膜圧痕の実態調査および頬粘膜圧痕の人体解剖学的観察を行い、頬粘膜圧痕の実態調査では発現率、性差、年齢層などを明らかにした。また人体解剖学的観察では、当大学解剖学講座所蔵の日本人成人遺体の有歯顎の頭部を資料として用い、上顎第二大臼歯中央窩部における水平断および矢状断時における頬粘膜とクレンチング時に活動する咬筋との位置関係について詳細に検討した。 平成18年度にはクレンチングによって咬筋が収縮し頬粘膜が歯を圧迫し形成されるという仮説をもとに、クレンチングを含めた生理的運動時における頬粘膜の圧力を圧力センサーおよび筋電計を用いて頬粘膜圧痕の認められる者と認められない者で比較検討する予定である。被験者の選択は、過去の報告を参考に20歳代の男女を選択する予定である。また、圧力センサーを設置可能な口腔内装置を開発および、本実験に先立ち予備実験等を行い、圧力センサーの設置部位の設定および筋活動採取における被験筋の選択を行う予定である。またこれらの実験結果については専門学会にて発表予定である。
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