2006 Fiscal Year Annual Research Report
床用レジンに接着した各種裏装用レジンの曲げ強さに及ぼす酢酸エチルの表面処理効果
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17791428
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
生山 隆 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00389412)
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Keywords | 床用レジン / 裏装材 / 表面処理剤 / ジクロロメタン / 酢酸エチル |
Research Abstract |
I.目的 前回、床用加熱重合レジンに対する表面処理効果の検討として、酢酸エチルを表面処理剤に用い、ジクロロメタン処理と比較検討した。その結果酢酸エチル処理では120秒処理においてジクロロメタン処理に匹敵する表面処理効果を得ることができた。しかしながらジクロロメタンと酢酸エチル処理面のSEM像での様相は異なっており、同じ理由で接着強度が増強したという考えには疑問がのこる。その為、今回は修理用レジンを変更し同様の実験を行った. II.方法 床用レジンにはAcron(GC),修理用レジンにはトクヤマリベースII(トクヤマ)を使用した. 2.5mm×10mm×64mmの床用レジン試験片を作製し,レジン試験片の中央部で切断し,切断面を#100の耐水ペーパーで研磨した.その後,前回と同様の表面処理方法を切断面に施し切断面間(3mm)に混和した修理用レジンを流し込み突き合わせ接合で修理し、整形後3点曲げ試験を行い,曲げ応力を算出した.試料数は条件ごとに10個とした.統計処理には一元配置分散分析とNewman-keulsの多重比較検定(p=0.05)を用いた. III、結果と考察 曲げ応力は酢酸エチル5秒、30秒処理間に有意差はなくて最も低く,酢酸エチル60秒処理は次に高く有意差を認めたものの,酢酸エチル120秒処理は他の処理方法に比べて有意に最も高かった. 最も表面処理効果が高かった酢酸エチル120秒処理(33.4±1.9MPa)をジクロロメタン処理(36.4±3.5MPa)と比較すると有意差は認められず,熱サイクル10,000回後の酢酸エチル120秒処理(27.6.0±4.4MPa)とジクロロメタン処理(26.6±5.3MPa)間にも有意差は認められなかった. SEM像では溶解面は異なるものの、レジンの混和されたポリマーの粒子はさらに小さく、その溶解面の様相は影響されないことが考察された。
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Research Products
(1 results)