2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791429
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
長島 義之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (30389415)
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Keywords | 老化促進マウス / 骨代謝 / 培養 / 分子生物学 / リアルタイムPCR法 / 低分子量プロテオグリカン |
Research Abstract |
目的:加齢により骨代謝に異常を来し,変形性顎関節症や骨粗鬆症を発症する老化促進マウス(SAM)を用い,間葉系幹細胞を含む骨髄が採取部位によって骨形成能や骨代謝にどのような相違をもつのか,また遺伝子,タンパク発現にどのように反映されるかを検証すること,さらに下顎骨と四肢骨を比較しその特異的な機序を十分に考察し,骨造成およびインプラントの向上のための新しい生物学的な診断・治療法を模索することとを目的とする. 方法:SAMP8およびSAMP6,また同系統のコントロールマウスSAMR1を用い,個々のマウス,30日,90日,150日齢の下顎骨,上顎骨,大腿骨より骨髄間葉系細胞を採取する.採取した細胞をウシ胎児血清で継体培養し,分子生物学的に検討する.前年の検討より培養後3日以降は培養細胞の表現型に変化があったため,初代培養である2日目の骨髄培養細胞を用い,リアルタイムPCR法にて遺伝子発現量を定量する.骨コラーゲンの性状に密接に関連することが報告されている低分子量プロテオグリカンをターゲットとし,マウス種別間の疾患の基となる骨代謝を検討する. 結果:マウス下顎骨から採取した培養細胞は,大腿骨から採取した培養細胞と比較してどの種別においてもtype I collagen, decorin, biglycanの発現量が増加する傾向にあった.またfibromodulin, lumicanにおいては下顎骨で発現を認めたものの,大腿骨では検出できなかった.上顎骨から採取した骨髄は培養することが出来なかったため定量できなかった. 考察:全ての種別,週齢での検討は終わっていないが,下顎骨骨髄と大腿骨骨髄とでは培養細胞の性状が異なっていた前年の観察結果と併せて,各々の骨代謝能や骨性状が異なっていることが示唆された.今後更に詳細な分子生物学的に検討を加えていく予定である.
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Research Products
(2 results)