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2005 Fiscal Year Annual Research Report

免疫と鎮痛に関する研究-肥満細胞が果たす魅力的な役割-

Research Project

Project/Area Number 17791435
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

城戸 幹太  東北大学, 病院, 助手 (40343032)

Keywordsβエンドルフィン / 肥満細胞 / 鎮痛 / 内因性オピオイド / Proopiomelanocortin
Research Abstract

本年度は主に培養肥満細胞を用いて、以下の各実験を行った。
1.培養肥満細胞におけるProopiomelanocortion(POMC) mRNAの発現の検討
まず、種々の刺激を与えた肥満細胞がβエンドルフィンの前駆体であるPOMC mRNAを誘導するかどうかをRT-PCR法を用いて確認したところ、IgEのみ、OVAのみ、IgE+OVA、PMA、CO40/80、LPS、SubstanceP刺激のいずれにおいてもPOMCの誘導が確認され、特にIgE+OVA、SubstancePにおいては強く発現していた。次に刺激後の経過時間による発現動態を、上記のIgE+OVAおよびSubstancePについて調べたところ、刺激前よりある程度mRNAは検出されており、6時間後に一度消え、徐々にまた誘導されるという経過をたどった。これはつまり、培養時点である程度βエンドルフィンが細胞内にpre-storeされ、刺激により一度放出、その後再貯蔵される可能性を示している。
2.βエンドルフィン蛋白の発現の検討
蛋白レベルでの発現の確認を抗βエンドルフィン抗体を用いて免疫染色にて行ったところある程度の発現は認められたが、はっきりと証明するにはいたらなかったため、次にELISA法を用いて定量したところ刺激後30分における培養上清内のβエンドルフィンが確認された。細胞内より放出されたものと思われる。
上記より、今年度で肥満細胞からβエンドルフィンが放出されることが明らかとなった。来年度より、実際のマウスにおいて鎮痛効果を検討していく予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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