2005 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌の樹状細胞腫瘍内投与療法における細胞障害性Tリンパ球機能の探索
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17791468
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
田野 智之 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院・医員(研修医) (10398026)
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Keywords | Tリンパ球 / Bax / Bcl-2 / PBMC / OK-432 |
Research Abstract |
頭頸部癌患者のCD8+Tリンパ球において、pro-apoptotic蛋白Baxの強発現が認められBax/Bcl-2(anti-apoptotic蛋白)比が健常人と比較して上昇していること、このことにより主としてCTLに分化し、癌細胞障害活性を発現するCD8+Tリンパ球がアポトーシスを起こしやすくなることで、抗腫瘍免疫活性が低下していることが報告された。そこで、本研究では、頭頸部癌患者におけるBaxならびにBcl-2遺伝子発現と治療効果との関連性につき検討した。当科において治療を行った79例の頭頸部癌患者より末梢血単核球(PBMC)を採取し、Bax及びBcl-2遺伝子発現を半定量RT-PCR法にて検索し、densitometric analysisを行い内部コントロールGAPDHとの比として表現した。生存および再発において、Bcl-2/Bax比が有意に高値を示した。一次治療として放射線療法+経口抗癌剤(TS-1あるいはUFT)+免疫療法剤OK-432同時併用療法を行った56例においてCR群ではPR+SD群と比較してBcl-2/Bax比が有意に高値を示した。さらに、Bcl-2/Bax比が高値の群では、有意な生存日数の延長を認めた。OK-432を腫瘍内投与した54例においてIFN-γが誘導された群では有意にBcl-2/Bax比が高値を示した。頭頸部癌患者におけるBcl-2及びBax遺伝子発現が有用な予後因子となることが強く示唆された。来年度は、Bax強制発現Tリンパ球を投与されたマウスおよびBax欠損Tリンパ球を投与されたマウスを作製し、樹状細胞療法の治療効果につき詳細に検討する。
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