2005 Fiscal Year Annual Research Report
歯胚の発生、分化における転写活性制御機構の組織学的解析
Project/Area Number |
17791507
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大島 昇平 北海道大学, 病院, 医員 (00374546)
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Keywords | 歯胚 / 発生 / カルシニューリン / マウス |
Research Abstract |
麻酔下にて妊娠マウスから胎生12日頃の胎仔を分離し、さらに歯胚発生領域を含むと思われる顎体部を摘出し、total RNAを抽出した。得られたサンプルについて、カルシニューリンAα、Aβ、Aγ、B1の各サブユニットmRNAについてRT-PCRをおこなった。胎生12日のマウス顎体部にはカルシニューリンAα、Aβ、Aγ、B1の各サブユニットmRNAが存在することが確認できた。さらに、カルシニューリンAα、Aβ、Aγ、B1の各サブユニットに対するcRNAプローブの作成を試みた。カルシニューリンAαサブユニットmRNAに対するcRNAプローブの作成に成功した。麻酔下にて妊娠マウスから胎生13、15、18日の胎仔を分離し、4%パラフォルムアルデヒドリン酸緩衝液に浸漬固定を行い、その後パラフィン包埋した。また、生後1、4、7日のマウスを麻酔下にて4%パラフォルムアルデヒドリン酸緩衝液を使って懽流固定を行い、その後頭頚部をパラフィン包埋した。各パラフィン包埋されたサンプルについて、歯胚発生領域または、歯胚領域を含む5μmの厚さのパラフィン切片を作成した。胎生13、18日および生後7日のサンプルについて、カルシニューリンAαサブユニットmRNAに対するcRNAプローブを用いて、in situ hybridization法を行った。胎生18日においてカルシニューリンAαサブユニットmRNAが歯胚領域に発現していることが確認できた。現在、北海道大学大学院医学研究科解剖発生学教室より、カルシニューリンに対するウサギポリクローナル抗体の供与を受け、免疫組織化学法を用いて、発達期の歯胚発生領域または、歯胚領域におけるカルシニューリンの発現を解析中である。
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