2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791535
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中尾 紀子 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20333578)
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Keywords | 歯科矯正 / ワイヤー / ニッケルチタン / ステンレス / 審美 |
Research Abstract |
近年、成人における矯正治療の需要の増大に伴い、治療に使用されるマルチブラケット装置は目立たず自然な印象を与える装置が望まれている。治療に用いる装置に関しては、プラスチック製やセラミック製の審美性に優れた製品が市販されているが、依然として審美性の向上が求められている。我々は、マルチブラケット装置の審美性の向上のために歯冠色に近い装置の開発を行っている。イオンプレーティング法による近似歯冠色金属板の作成のために、ニッケルチタンの金属板を10×20×0.6mmの大きさに加工して金属試料を作製した。さらに表面の酸化膜を耐水ペーパー#800、#1000、#1500、#2000にて研磨した。イオンプレーティング法により試料へチタンを蒸着させ、色調は反応ガス(窒素あるいは酸素等)の種類とその量によって調節した。また、これらの金属板をフッ酸処理し金属の光沢を減少させたものも作成し、30種類の金属板を作成した。これらの金属板の色調を矯正専門医3人で肉眼で評価した。歯冠色に近い色を得ることができた。この歯冠色に近い色の中で最も、評価が高かった色の条件で矯正材料(ニッケルチタンワイヤー、ステンレスワイヤー、金属ブラケット、チューブ、バンドおよび結紮線)を同条件にて処理し試料を作成した。また、フッ酸処理したものも作成した。未処理、フッ酸処理およびコントロールの三種類について歯列模型上に装着し、視覚的に色の評価を行う予定である。
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