2005 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織再生における亜鉛フィンガー転写調節因子の働き
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17791550
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 宏明 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (50396967)
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Keywords | 亜鉛フィンガー転写調節因子 / Sp3 / Sp7 / Osterix / エナメル芽細胞 / 歯根膜細胞 |
Research Abstract |
亜鉛フィンガー転写調節因子に関して、Sp3転写因子及びSp7(Osterix)転写因子に関する研究を行った。 Sp3転写因子はC2H2型亜鉛フィンガー転写調節因子であり、そのノックアウトマウスにおいてアメロジェニンやアメロブラスチン等のエナメル蛋白が発現せず、エナメル質形成がみられないことが報告されている。そこで、このSp3転写因子のエナメル芽細胞内での役割を解析するために、以下の実験を行った。Sp3転写因子には二つのアイソフォームが知られており、その二つのアイソフォームのマウスSp3転写因子発現ベクターを作成し、マウスエナメル芽細胞(LS8)へ遺伝子導入を行った。発現は抗マウスSp3抗体を用いてウエスタンブロット法にて確認した。そして、レポーターアッセイを行うために、アメロジェニンレポーターベクター(Amg-Luc2207)及びアメロブラスチンレポーターベクター(Amb-Luc)の2種のベクターを用いた。その結果、Sp3の過剰発現に対して、アメロジェニン、アメロブラスチン共に、変化は見られなかった。このことからSp3転写因子の発現増加だけではエナメル蛋白の誘導が見られないことが推測される。 また、Sp7/Osterix転写因子もC2H2型亜鉛フィンガー転写調節因子であり、ノックアウトマウスにおいて骨形成が見られず、骨形成に必須の転写因子である。Sp7/Osterixに関しては、ヒト臨床サンプルでの発現を検討するため、ヒトでの配列を元に発現ベクターを作成した。今後は、ヒト歯根膜でのSp7転写因子の解析を行っていく予定である。
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