2006 Fiscal Year Annual Research Report
T.forsythensisのプロテオーム解析による病原性蛋白質の解明
Project/Area Number |
17791551
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹内 康雄 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (60396968)
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Keywords | Tannerella forsythensis / プロテオーム |
Research Abstract |
T. forsythensis ATCC43037(標準株)を用いての泳動条件の検討を引き続き行うと共に、標準株と臨床分離株(重度の症状を示す侵襲性歯周炎患者)の泳動パターンとの比較を行っている。.昨年度までの実験結果を参考に、T. forsyth enstsを血液寒天培地で7-10日間培養した後、コロニーを回収、BHI broth中で1日培養させることで菌体を準備した。また、TCAにより蛋白質抽出・濃縮を行う前に、培養液を取り除く目的で、Tris bufferによる洗浄を行うことにした。ミニゲルによるトライタルの結果、2次元電気泳動によりT. forsyth ensls全菌体からの蛋白を検出することができ、そのほとんどは酸性蛋白質であることがわかった。また、臨床分離株4種からの濃縮サンプルで同様の実験を行っているが、標準株と比べた場合、蛋白質のスポット位置に大きな違いは今のところ認められていない。ただし、微量ながら一部で疑わしいスポットも認められているため、これらの回収と質量解析を現在試みている。前回の報告の通り、液体培地での培養期間を変えると認められるバンドパターンが変化することから、T. forsythensisが培養条件など外的環境に影響を受けやすく、発現する蛋白が大きく変化している可能性が高いと思われる。これらのことをふまえ、今後、臨床サンプル数を増やし、質量分析などを進めていく予定である。
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