2007 Fiscal Year Annual Research Report
骨免疫に関与するT細胞活性化の解析(CXCL12刺激によるβ1-インテグリン活性化に及ぼすZAP-70の役割)
Project/Area Number |
17791569
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
合田 征司 Osaka Dental University, 歯学部, 講師 (70351476)
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Keywords | 細胞・組織 / シグナル伝達 / 免疫学 / 蛋白質 / 遺伝子 |
Research Abstract |
LAT欠如細胞株J. CaM2.5細胞、SLP-76欠如細胞株J14細胞において、CD3/TCR刺激におけるIL-2産生の産生について検討した。J. CaM2.5細胞、J14細胞ではwild type Jurkat細胞と比較して、CD3刺激によるIL-2産生の減少が認められた。次にZAP-70欠如細胞P116細胞にwild type、Y292F、Y315F、Y319F、Y492F、Y493F ZAP-70などのmutantsを再発現させ、β1インテグリンの活性化を検討した。wild typeと比較してY292F、Y292Fはβ1インテグリンの活性化の増強、Y315F、Y319F、Y493Fではβ1インテグリンの活性化の減少が認められた。さらに、LAT欠如細胞株J. CaM2.5細胞、SLP-76欠如細胞株J14細胞を用いてLAT、SLP-76のβ1インテグリン活性化における影響も検討した。wild typeと比較してJ. CaM2.5細胞はβ1インテグリンの活性化の増強が認められたが、J14細胞ではβ1インテグリンの活性化に影響が認められませんでした。以上の結果からCD3/TCR刺激によるT細胞インテグリン活性化におけるZAP-70、LATは重要であることが解明された。 この研究によりT細胞のインテグリン活性化の解析が進められろことにより、活性化を調節することの出来る薬剤でZAP-70、LATに作用しSLP-76に作用しない薬剤がより安全であり、この作用を有する薬剤が見つかればT細胞の炎症部位の浸潤、骨破壊を伴う歯周疾患の効率の良い安全な治療法の現実化に至るものと考えられる。
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