2005 Fiscal Year Annual Research Report
腰背部蒸しタオル温罨法ケアと自律神経活動及び主観的快さの関連
Project/Area Number |
17791605
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
江上 京里 東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (70385467)
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Keywords | 温罨法 / 腰背部 / 自律神経 / 快 / ストレス |
Research Abstract |
本研究は、健康な被験者にストレスとなる計算作業負荷を与え、負荷後に腰背部に蒸しタオルを貼用する(以下腰背部蒸しタオル温罨法ケアと記す)群と、負荷後は安静を保つ群の2群に分け、腰背部蒸しタオル温罨法ケアを実施することによって生じる主観的な快さが、計算作業負荷によってもたらされたストレスからの回復過程においてどのような自立神経活動を伴うのかを明らかにするものである。自立神経活動の指標のうち、交感神経の指標として皮膚電気活動、皮膚温を測定し、副交感神経活動の指標として心拍変動解析、呼吸を、そして主観的な快さは質問紙にて測定する。 実験の手順としては、健康な成人50名に対し、一人につき2回(腰背部蒸しタオル温罨法ケアする群:実験群、と安静にする群:対象群)実験を行い、安静状態で基準値の測定後、10分間の計算作業、その後蒸しタオル貼用(対象群は安静)を10分行い、15分の安静とする。実験中はPowerLab一式を使用して自律神経指標を継続して測定、解析する。腰背部蒸しタオル温罨法ケアは、ニュークリーン清拭車を使用して蒸しタオルを作成し、適宜タオルウォーマーで保温する。以上の手順の訓練も兼ねて研究代表者が手順の確認を行い、現在健康な成人を対象に一連のプレテストを行なっている。 倫理的配慮として対象は健康な成人に限り、詳細な説明、同意の上で行なうことと、実験の前後で体温、脈拍、血圧を測定し、実験を行なうにあたって身体状況に負担がないかどうかを確認する。
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