2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17791611
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
狩野 太郎 群馬大学, 医学部, 助手 (30312896)
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Keywords | 味覚障害 / がん(腫瘍) / 化学療法(薬物療法) / 尺度開発 / 評価尺度 |
Research Abstract |
平成17年度 研究計画:がん化学療法患者の味覚障害評価スケールの開発に向けたwording作業(質問項目の検討)と評価スケール原案の作成 研究方法:がん化学療法患者の味覚障害評価スケールの開発に向けて、1)外来化学療法施行中のがん患者を対象に味覚障害の自覚症状と生活上の困り事に関する半構成的面接調査、2)先行研究、及び既存のQOL尺度のレビュー、3)臨床看護師の助言、4)味覚障害研究者による専門知識の提供により、文章項目を抽出した。 結果:面接調査の結果、味が感じにくい、匂いが感じにくい、口が渇く、口や舌が痛い、固形物が飲み込みにくい、いつも飲んでいた飲み物が飲めない、味覚変化のために食欲がでない、飲み物で流し込まないと食べられない、匂いが気になり食べられない、甘みを強く感じる、苦みを強く感じる、苦くないものを苦く感じる、食べ物本来の味がしない、料理の味付けができない、外食ができない、会食に参加できない、食欲がない、食べたい物を食べてもおいしくない、食べることが苦痛、おいしいと感じられない、食べたいと思えない、いままでのように食事が楽しめない、味覚が変化したまま良くならない、などの文章項目が抽出できた。先行研究、及び既存のQOL尺度のレビュー、臨床看護師の助言、味覚障害研究者による専門知識の提供などからは、塩味・酸味・甘味・苦味を強く感じる、塩味・酸味・甘味・苦味を弱く感じる、いつも気持ちが悪い、食後気持ちが悪い、いつもより匂いに敏感になる、舌触りや歯触りがわるい、舌苔がある、舌に膜がかかった感じがする、まったく味を感じない、などの文章項目が抽出できた。 次年度の研究計画:抽出された質問文章項目について、臨床看護師および、味覚障害研究者らの協力を得て内容妥当性を検討したのち、5件法の段階評定による評価スケール原案を完成させ、尺度開発プロセスに沿って第一次調査を行う予定である。
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Research Products
(1 results)