2005 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中患者の"しびれ"を改善し生活を再構築するための支援
Project/Area Number |
17791615
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
佐藤 一美 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (80320365)
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Keywords | しびれ / 生活 / 脳神経疾患 / 看護 |
Research Abstract |
本研究の目的は,脳卒中患者のしびれの種類や程度を把握し,しびれにより支障をきたしている日常生活行動やしびれの軽減方法との関係を明らかにすることで,しびれを改善し日常生活を再構築するための支援について示唆することである。 平成17年度は,脳卒中後の患者に多いしびれの種類,生活への影響,治療や対処療法とその効果などについて文献検討を行った。その結果,痛みやしびれを常時意識して生活をしている患者が多いこと,患者の訴えるしびれは多様なこと,日常生活への支障はけがや熱傷の危険性や,生活動作作業能率の低下,社会生活の制限,精神的苦痛と多岐にわたること,しびれの対処方法やその根拠は確立されておらず,患者はあらゆる方法を試しながら模索していることがわかった。そこで,しびれの改善について検討するには,原因である感覚神経障害や血液循環障害の状態をもとに,患者の訴えを正確に把握することが重要であると考え調査を実施することとした。 平成18年度は,さらに文献検討を進めると同時に,脳卒中後しびれのある患者の感覚障害と末梢血流状態の関連についての調査結果をもとに,脳卒中患者のしびれの特徴や原因を探り,しびれの改善にむけた支援について検討する予定である。
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