2005 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病性腎症を発症した人々の生活行動様式・認識の特徴
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17791616
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
西田 頼子 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (50324215)
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Keywords | 糖尿病 / 腎症 / 生活行動様式 |
Research Abstract |
本研究の目的は,糖尿病患者の生活活動様式と,患者の認識について調査し,糖尿病性腎症発症の有無による違いから腎症合併を促進または予防する因子を検討し,糖尿病患者の腎症発症予防のための看護師の生活指導のあり方について提示することである。 本年度は,糖尿病性腎症の発症・進行に関連する要因について,国内外の文献の検討を行った。糖尿病性腎症の進展因子としては,高血糖,高脂血症,蛋白質の過剰摂取,遺伝的因子,喫煙,他臓器疾患,肥満,感染,脱水(または溢水),過労等があげられる。これらは生活行動との関連が強いことから,どのような行動がこれらの要因と関連があるかを文献検討も踏まえて整理した。生活行動として,活動・休息,食事,嗜好(アルコール・喫煙),清潔習慣,ストレス状況をあげ,生活行動様式に関する調査用紙を作成した。調査項目の内容の妥当性について看護研究者より助言をもらいつつ,精錬を重ねた。この調査用紙を用いて,平成18年3月に外来通院中の糖尿病患者(腎症発症あり50名,なし50名)を対象に調査を行う予定である。 平成18年度は,調査を継続するとともに,結果をもとに腎症の発症・進行に関連する要因を生活行動を中心に分析し,日常生活指導における基礎資料とする。また,看護師の支援のあり方について検討を行う。
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