2006 Fiscal Year Annual Research Report
障害児の家族の危機的状況の把握・介入方法に関する研究
Project/Area Number |
17791631
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山本 美智代 Tokyo Metropolitan University, 健康福祉学部, 准教授 (00269515)
|
Keywords | 障害児看護 / 家族の問題発見 |
Research Abstract |
【研究経過】平成17年度の当該研究では対象者5名に調査を実施し,仮説を生成した.しかし、仮説のバリエーションが広がらないため、この仮説を検証することを平成18年度の目標とした。 【研究目的】障害児の看護に熟練した看護師が、家族の問題をどのように発見するのか、問題発見について構造とプロセスを明らかにする。 【調査対象】障害児専門病院で働き,障害児の看護に携わって10年以上の臨床経験をもつ看護師であり,外来部門の看護師5名と訪問看護師5名に聞き取り調査を実施した。 【データ収集】看護師が家族と実際にかかわる場面を想起してもらい、インタビュー調査を実施した。 【データ分析】分析ではグラウンデット・セオリー・アプローチを使用した.まず,聞き取り調査によって得たデータを内容によって切片化した.次に,切片化したデータからプロパティとディメンションを抽出しながら切片化したデータにラベル名をつけた.そして,類似したラベルをひとつにまとめてカテゴリー名をつけた. 【結果】聞き取り調査の結果、障害児の家族の問題を把握するためにエキスパートな看護師は《問題の糸口に敏感になる》《問題の糸口をとらえる》《問題の探索》《問題の明確化》の4つのカテゴリーが抽出された。さらに《問題の探索》は〈口を開く探索〉〈口を閉ざす探索〉の2つに分けることができた。
|