2005 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠・育児期に良質な睡眠を得るためのプログラム作成にむけて
Project/Area Number |
17791639
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松田 かおり 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80363993)
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Keywords | 妊娠 / 睡眠 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究では,妊娠・育児期に良質な睡眠を得るために,妊娠期の生活や身体活動量と睡眠健康との関連を検討することを目的としている. 本年度は,妊婦の睡眠健康とライフスタイルに焦点をあて,妊婦31名を対象に,妊婦検診時に口頭及び書面で依頼を行ったのち,アンケート調査を実施した.また,その中から,同意の得られた4名に対し,主観的評価だけでなく,1週間の身体活動量計(ライフコーダーとアクティグラフ)の装着により日中の活動と終夜睡眠・覚醒状況を検討した. 妊娠期の睡眠の実態としては,中途覚醒や早朝覚醒など睡眠維持の障害が著しく,日中の居眠りも多いことがわかった.また,寝起きにかかる時間は個人差が大きく,睡眠習慣も不規則などの特徴が定量的にも明らかとなった.起床時刻が規則的な者ほど睡眠維持に関する問題も少なかった.さらに,睡眠が良好な者の活動率は,14時頃が低く,18時頃に高いことが確認され,午後から夕方の活動量と睡眠が関連することがわかった.これらから,妊娠期において睡眠・覚醒の質の改善には,睡眠の規則性を整えること,日中の活動や休息のバランスを考慮したアプローチの重要性が示唆された. 次年度は,睡眠健康と精神・心理面との関連,母親役割準備行動,自己管理能力等について検討を行っていく予定である.
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Research Products
(1 results)