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2005 Fiscal Year Annual Research Report

人工呼吸器装着後の生活において筋萎縮性側索硬化症患者が体験する痛みに関する研究

Research Project

Project/Area Number 17791645
Research InstitutionKobe City College of Nursing

Principal Investigator

山本 かよ  神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (60382248)

Keywords筋萎縮性側索硬化症 / 痛み / 人工呼吸器
Research Abstract

本研究は、人工呼吸器装着後の療養生活においてALS患者が体験している痛みを明らかにすることを目的とする。
本年度の研究実施計画に基づき、以下の内容で調査を行った。
1.平成17年11月〜平成18年2月:近畿圏内の総合病院や訪問看護ステーションの責任者(看護部長、所長)に研究の趣旨を説明し、研究協力を依頼した。
2.平成18年2月〜3月:上記1で研究依頼を行った責任者より研究参加者を紹介していただき、研究参加者に研究の目的、方法を説明したのち同意を得た2名について調査の日程を調整した。その後、30分程度の面接を研究参加者2名に対して行った。ALS患者の語りをデータとして収集するため面接内容を録音し、逐語録として起こした。得られたデータを繰り返し読み、研究課題に沿ってデータの意味内容を解釈し、1つの意味をなす現象に適切であると考えられる概念に名前をつけて分析を行った。
研究対象者は、維持期(筋力低下が進行し、人工呼吸器による呼吸補助、日常生活全般への援助が必要な状態)のALS患者2名(男1名女1名)であった。
1.ALS患者はどのような痛みを体験しているのか。:痛みはからだ全体に及び、ズキズキした痛みが一日中じわじわと続いていた。中でも足の指先付近に局所的な痛みを感じていた。これらの痛みは呼吸器を装着する前は感じていなかった。
2.ALS患者が体験する痛みはどのようなときに増強、軽減するのか。:午前中よりも午後からや寝る前に痛みが増強していた。天候の悪い日や冬場には痛みを強く感じていた。痛みの緩和に対しては、全身のマッサージが効果的であると語っていた。
3.ALS患者が体験する痛みの対処方法:同一体位による痛みが原因と考えられるため、足の位置を変える、硬いマットをからだの下に敷くなどの対処方法をとっていた。
4.ALS患者は痛みに対するケアについて看護師に望むこと:全身や足のマッサージを希望していた。
5.その他:ALS患者は痛み以外に、全身の痒みを体験していた。
現在2名の対象者と調査の調整中であり、今後、さらに対象者を増やし研究を継続していく予定である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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