2006 Fiscal Year Annual Research Report
妊産婦の禁煙プログラムに関する研究-母親となる過程を支援する禁煙教室の効果-
Project/Area Number |
17791649
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
安河内 静子 福岡県立大学, 看護学部, 助手 (20382434)
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Keywords | 看護学 / 妊産婦 / ニコチン依存 / 禁煙教室 / 禁煙プログラム |
Research Abstract |
【目的】 喫煙妊婦への支援のあり方を検討することを目的に、18年度は妊産婦の喫煙の実態を調査した。 【対象】 2007年3月に、T市の産科施設を受診している妊婦のうち、喫煙歴のある妊婦100名を対象に自記式質問紙調査を配布した。郵送により現在まで回収中である。2007年4月25目までの回収率は26名(26%)である。 【調査項目】 年齢、妊娠週数、妊娠歴、喫煙歴、禁煙歴、今回妊娠中の喫煙状況、過去の妊娠期から産後までの喫煙状況、ニコチン依存度(FTND)、妊娠中の喫煙理由、禁煙できない理由、禁煙への関心、喫煙時の留意点、家族の喫煙状況、その他の周囲の喫煙状況、夫の喫煙状況、妻の妊娠にともなう夫の喫煙行動の変化、喫煙に関する知識、情報源、喫煙に関する教育の機会の有無 【結果】 今回の妊娠中の喫煙状況は、妊娠前に禁煙し調査時吸っていない者3名、妊娠がわかって禁煙し、調査時吸っていない者8名、妊娠中に禁煙したが調査時喫煙していた者5名、今回の妊娠がわかってからもずっと吸っていた者10名であった。よって、対象26名中喫煙継続妊婦は15名(57.7%)であった。この15名について、ニコチン依存の程度を測る指標であるファーガストロームテスト(FTND)は、0〜4点(ニコチン中毒より習慣の要素が強いタイブ)は11名で、5〜7点(ニコチン中毒の要素と習慣の要素の混合型タイブ)は4名であった。8点以上(ニコチン中毒の要素が強いタイプ)は0名であり、妊婦の喫煙はニコチン依存よりも習慣の要素が高いことがわかった。今回の妊娠中に喫煙をずっと続けていた妊婦の中で、経産婦の前回の妊娠中の喫煙状況をみると、妊娠回数が増すことで妊娠中の禁煙が難しくなるタイプと、初産の時から喫煙を継続しているタイプがみられた。また経産婦で今回の妊娠中禁煙できていた者は、前回の妊娠中も禁煙ができていた。、その他の分析に関してはすべてのデータの回収後に行う予定である。
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